Dec 22, 2021実はアジャイル苦手だったんですという話この記事はAgile Japan2021のアドベントカレンダー向けに書かれたものです。他のみなさんの記事はこちらから! こんにちは、デジタルプロダクトスタジオustwoでデザイナーをしているMayuと申します。Agile Japan 2021では、Lars RosengrenのAMAでサポートとして参加させていただきました。今年初めて参加したのですが、アジャイルに情熱を持ったみなさんのお話や、Discordで大盛り上がりのコメントが見られて、感激の2日間でした。 Agile Japan 2021 - The Heart of Agile - 講演資料も公開しております。 サテライトオーナーを募集しています。…2021.agilejapan.jp さてこの記事では、いちデザイナーから見たアジャイルの体験について書いてみたいと思います。 私がustwoに入った十◯年前は、会社もまだ「デザインスタジオ」であり、従業員もデザイナーがほとんどでした。クライアント向けにデザインをし、UIスペックを作って納品し、それを受け取ったクライアントの社内IT部門や他の開発企業が形にする、という完全なウォーターフォール。しかし、そのプロセスの非効率性から徐々にデザイナーと開発が一緒に「プロダクトチーム」として動いていく流れになり、社内にも開発メンバーが増えていきます。日本語6 min read日本語6 min read
May 19, 2021習うより慣れようデザインReading Clubを始めた理由 「英語って勉強した方がいい?」 他のデザイナーさん達からこの質問をされたとき、以前まで私の答えは 「日々の生活で使わないなら別にやらなくてもいいのでは?」 でした。やりたい事がないと言語学習はつまらないし、身につかない。言葉は手段であって、目的ではないからです。ですが、最近は少し考えが変わっています。英語の勉強はしなくてもいいと思います。でも英語への抵抗感を減らす事ができればもっとデザインの世界が広がるのでは?と思うのです。 インターネットが進めた情報の民主化により、様々な情報リソースに簡単にアクセスできるようになりました。ですが、インターネット上で使用されている言語は60%が英語なのに対して日本語は2%程度だそうです。英語のコンテンツを諦めるということはネットの60%の可能性を諦めることでもあります。 デザインの世界でもこれは同じです。特にデジタルプロダクト開発の業界は情報が更新されるスピードが速く、その多くは最先端を走るシリコンバレーなどテック界隈が情報発信する英語圏内で起こっています。最新の情報が議論されるデジタルプロダクト・デザイン系のカンファレンスも、英語で開催されるものが圧倒的に多いです。パンデミックによりこれら多くのイベントがオンライン開催になり、(時差の問題はあるものの)参加しようと思えば日本からも参加できます。最先端の情報をリアルタイムに得られるチャンスです。同様に、オンライン学習のトレンドも進み、質のいい学習コンテンツに地球上のどこからでもアクセスできるようになりました。ですが、日本語でフィルターをかけてしまうと、ヒットする情報の数もかなり減ってしまいます。英語6 min read英語6 min read
Apr 11, 2021とにかく何でもNotionに記録しているよ日本でもNotionが流行ってきているらしいですね!Notionいいですよねぇ。私は数年前に同僚に教えてもらって使い始めました。当時はチームのWikiとして使おうとしていたのですが、オーバーエンジニアリングだったのか結局みんなあまり使わなくてフェードアウト。でも個人ではとても気に入ってしまって、プライベートのアカウントで使い続けています。 Life Wiki、と呼ぶのかどうかはわかりませんが、とにかく何でもかんでも情報を放り込んでいるので、今日はどんな風に使っているのかをシェアしたいと思います。 まず、構成はこんな感じ。Notion8 min readNotion8 min read
Feb 15, 2021知識や議論をみんなのものにClubhouseを使ってみて思った事第2段。 — 前回第一印象でFOMOやDrop-in、雑談の話をしましたが、その後英語圏のRoomなど色々入ってみて少しまた印象が変わりました。ちなみにどんな部屋に入ってみたかというと、 ・AIの未来 ・脳波を使ったUIの技術はどこまで進んでいるか ・東京のVCと日本のスタートアップの状況について ・量子コンピューターの今 ・アートとデザインは何が違うのか? ・Minimum Lovable Product 対 Minimum Viable Product など。若干ネタが偏っているのは恐らく登録した時に選んだ私のinterestのせいかと思いますが、まぁそれはさておき。 量子コンピューターの話なんか家事しながら英語で聞いてもサッパリわかりませんでしたが、とりあえずどの部屋でも共通しているなと思った点: ・モデレーターがきちんとしている。話を進めるだけでなく、コミュニティのガイドラインを守らせる役割までしている。 ・入った途端に「手あげる?」と通知が来たりと、積極的にオーディエンスにも発言を求めている。 ・スピーカーもオーディエンスも性別、人種、国籍などアイコンをみる限り多様。Clubhouse8 min readClubhouse8 min read
Jan 30, 2021Clubhouse使ってみたのでゆるいメモ自分の第一印象は信用しないようにしようと思う。 — 日本で話題になっているClubhouseですが、使ってみたのでメモします。先に「む〜?」と思った事を書きますが、面白いなと感じている事も書きます。ちなみに私は内向的(Introvert)人間で、電話とか、知らない人とのスモールトークが苦手です。Clubhouseの第一印象は「無理無理無理無理無理」でした。(でもデザイナーとしての好奇心が勝った。) む〜?😒と思う事: ・FOMOを煽る体験。これは日本での変な盛り上がり方のせいかな、とも思うけど、招待制である事も含めてFOMO(Fear of missing out)を煽る事でユーザーを集めている印象。数年前からFOMOのメンタルヘルスへのインパクトの話は多数あるので、新しいプラットフォームがそのど真ん中をいく体験設計なのはエシカル的に残念。もちろんそこだけを狙っている訳じゃないとは思うんだけど、デザインする時に違う選択もできるはず。でもしていない。Clubhouse4 min readClubhouse4 min read
Nov 7, 2020ワーケーションしてみたのでメモustwoではコロナ禍で全社フルリモートになって以来、毎朝デザイナー全員でチェックインをやっています。そんな中、ホリデーシーズンに何人かがロンドン以外の場所からアクセスしてきていることがありました。その時はまぁ確かにどこにいたって仕事できるしなぁなんて思いながら、自分自身はそんな気分になれず夏休みすら取らなかったのだけれど、日本のうだるような暑さが去ったとたんにどこかに行きたくなって、私もワーケーション的なものをしてみることにしました。県内でしたが、週末家族との観光も兼ねて1週間ほど。思った事を、メモをしておきたいと思います。 仕事はできる。 まず最初に、時差の問題さえ無ければ、仕事をするのにどこにいるかはもう本当に関係ないな、と。ワークショップですらオンラインで問題なくできてしまうので、家にいる時とほぼ変わらなかったです。行く前はWiFiのスピードを心配していたのですが、VPNでもなんのその(むしろ実家のWifiより安定していたほど)。ただし、行っている間は「週のこの日だけオフィスで」みたいな気軽さはないので、タイミングを見計らう必要はありでした。ワーケーション6 min readワーケーション6 min read
Mar 8, 2020ジェンダーギャップと、ユーザー中心と、エシカルデザインと今、Caroline Criado Perez著のInvisible Womenという本を読んでいます。まだ読み終わっていないにも関わらず面白いので色んな人に勧めてしまっているのですが、この本を読みながら、また日本の状況を見て思った事があるので、女性として、デザイナーとして、自分の考えの整理も兼ねて、書いて見ることにしました。 大まかに分けると2つ。それは 男女平等って言葉、雑すぎない? デザインが貢献できる事たくさんあるのでは? ということ。 ニーズに対応できていないデザインが不平等を生む 「男女」という言葉を聞いてまず思い浮かべるのはセクシャリティの意味の方が強いのではないかと思います。セクシャリティの定義は ある個人(individual)が女性、男性、あるいはそのどちらにも属さない性(インターセックス)であるかを規定する生物学的な特徴の総称です。(UN Womenのサイトより) 生物学的な話なので「違いがある」=区別になります。女性に生理があり、妊娠して、子供を産むという点で男性と違う事は否定できません。なので、「男女平等」という言葉に対して一部の人は、「違いがあるんだから、同じように扱えなんて無理でしょ」と考えてしまうと思います。日本語10 min read日本語10 min read
Nov 21, 2019Mashing up vol.3 2019に参加してきました2週間ほど経ってしまいましたが、Mashing up vol.3というイベントに参加してきたので、簡単なメモを残しておきたいと思います。 Mashing upというイベントは 女性をはじめとする多様な人々がしなやかに活躍できるような社会を創出する場です。異なる業種、性別、国籍、コミュニティの人々が「マッシュアップ」することで、新しいネットワーク、新しい一 …ダイバーシティ9 min readダイバーシティ9 min read
Published inustwo·Sep 9, 2019ユーザー中心設計に関して、よくある誤解UXデザインやユーザー中心設計(UCD: User-Centred Design)など、「使う側の体験をしっかりデザインしよう」……という考え方は、日本でもだいぶ浸透してきたように思います。UXという言葉が肩書きにつく人も多くなり、いい体験を提供する製品も増えてきました。ですが言葉が広まったからこそ、色々な解釈が増えて、それに伴う誤解も増えているような気がします。せっかく製品を良くしようとユーザー中心設計の手法を用いているのに、ちょっとした見方の違いで思ったような成果が得られず、いつものやり方に戻ってしまうのは悲しいですよね。この記事では、主に私が見かけた、または質問としてよく聞かれる3つの「よくある誤解」について、考えてみたいと思います。 1.「ユーザーが全ての答えを知っている」 私がユーザー中心設計を勉強していた頃、一番最初の授業で教授に言われた事があります。 “User-Centred Design” is NOT “User-designed”.ユーザー中心設計6 min readユーザー中心設計6 min read
Aug 16, 2019少しだけ、エシカルになってみる正直に言います。私は「エコ」とか「エシカル」という言葉に多少複雑な思いを持っています。ビニール袋ではなく、エコバックを使う事にやっきになる事が本当に環境のためになっているのか、こんな小さな事意味ないんじゃないか、ただの自己満足なんじゃないか……。気候変動が深刻なのはわかっているけど、それを理由に他人のライフスタイルを責め立てる人も好きじゃない。 もう一 …エシカル15 min readエシカル15 min read