ワーケーションしてみたのでメモ

Mayu Nakamura
6 min readNov 7, 2020

ustwoではコロナ禍で全社フルリモートになって以来、毎朝デザイナー全員でチェックインをやっています。そんな中、ホリデーシーズンに何人かがロンドン以外の場所からアクセスしてきていることがありました。その時はまぁ確かにどこにいたって仕事できるしなぁなんて思いながら、自分自身はそんな気分になれず夏休みすら取らなかったのだけれど、日本のうだるような暑さが去ったとたんにどこかに行きたくなって、私もワーケーション的なものをしてみることにしました。県内でしたが、週末家族との観光も兼ねて1週間ほど。思った事を、メモをしておきたいと思います。

仕事はできる。

まず最初に、時差の問題さえ無ければ、仕事をするのにどこにいるかはもう本当に関係ないな、と。ワークショップですらオンラインで問題なくできてしまうので、家にいる時とほぼ変わらなかったです。行く前はWiFiのスピードを心配していたのですが、VPNでもなんのその(むしろ実家のWifiより安定していたほど)。ただし、行っている間は「週のこの日だけオフィスで」みたいな気軽さはないので、タイミングを見計らう必要はありでした。

日常に非日常を挟むことの価値。

一番良かったポイントは、仕事の合間に少しずつ非日常を差し込んでリフレッシュできること。これがマインドフルネスっぽい役割を果たしてくれて実に良かったです。家だと「3分だけ瞑想」などで少し考えを休めたりするのですが、長めのミーティングの後にふっと外を見ると湖畔と青い空だったりすると思考のスイッチオフが気軽に、かつ強力にできて頭をスッキリさせられる。ずっと部屋にいる事を見込んで、眺めのいい部屋を探した甲斐がありました。ランチタイムも湖眺めながら散歩したり。まぁ本当は自宅も川の側にあるので、そういうのできるはずなんですけどね。どうしてできないのかな。観光地マジック。

いい天気だった

周りの目はちょっと気になる。

今回、計画を立てていた時に「ワーケーション支援プラン」などを設定していた宿もみかけました。ですが基本家族連れや年配のご夫婦が多いので、やっぱり目立つ。平日に入った2日目から数人それっぽい人をみかけましたが、もちろん少数派。ホテルの方に「お掃除どうされますか?」と聞かれた時に、「基本部屋で仕事してるんですけど…」と答えたら若干困惑した表情をされたりと、マイノリティ感をたっぷり楽しめます。(ちなみに困惑顔されたのは最初だけで、すぐに快く対応してくださいました。とても感じのいいスタッフさん達でした。)もしかすると慣れない事をして落ち着かない自分の心が投影されていただけかも知れませんが。

でも実際、これからワーケーションみたいな人が増えたらホテル側としてはどうなんだろう。シーズン以外で空いている時期なら歓迎なのかな。ちょっと業界の声も聞いてみたいところ。

新しい場所だと観光したくなる。

週末と合わせて計画を立てたので、観光の時間は別に取ったのですが、それでも気になった場所は色々見て周りたくなります。今回は初めてではない場所だし、自然が多いところで周りに何もないのでうまく切り替えられましたが、アトラクション的なものが多いところは心を強く持つ必要があるかもと思いました。つまり、これがヨーロッパの初めて行く街で1週間だけのワーケーションとかだと、例えロンドン在住で数時間のフライトの距離だったとしても「もったいない!」感の方が強そう。結局休みたい時は気持ちもきちんと休んだ方がいいのだ。

「サッとランチ」が難しい

1週間毎日豪華なホテルランチ・ディナー、は太りそうだしあれなんで、ある程度適当に済ますつもりでいました。…が、何もない!!!Google Mapで調べた時も確かに何もなかったけど、夜こんなに真っ暗で動き回るのも大変だったのは想定外。まだエリアに慣れていない1日目は危うく夕飯抜きになるところでした。また、観光地だとランチどきは並んでいることもあり、事前にGoogle Mapでチェックしていた所はほぼ全滅。ミーティングが詰まっている時は時間無くなってかなり焦ったので、色々プランは考えとく必要があるかも。冒頭に書いた「ワーケーションプラン」の宿は朝食すら付いてなかったけど、そういう場合どうするのかなぁ。

3日目を過ぎたあたりから若干体が痛い

環境が変わる事による身体へのストレスは当然ながらジワジワきました。普段より気にしなくてはいけない事が多いし、私は内向的な人間なので初めての場所や、知らない人と話すのはかなりエネルギーを消耗します。そのため1日が終わるとドッと疲れが出る状態でした(→温泉で回復)。もちろん椅子とかは長時間座る用途に作られていないし、枕変わって首が痛いとかも意外とストレスになるものです。精神的には最高でしたが、非日常な環境でしっかりとフォーカスして仕事をするにはむしろ必要なのは体力だなと実感しました。ジムついてるところとか、走ったりちょっとしたエクササイズができる環境ならいいのかも。

まとめ

そんなこんなで予定通りにいかない事も多々あり、チームの寛容さをひしひしと感じた1週間ではありました。身体的な疲労感もかなりあり。ですが、ふと思い立ってやってみただけの割にはかなり幸せな体験ができました。作業もいつもより集中できた。宿の方達のお気遣いもありかなり満足感があったので、満足すぎて逆に今は「もうしばらくいいかな〜」という気分です。でもまたやるかも。

おまけ:GoToキャンペーンについて

今回GoToを使って行きました。出発前は若干コロナの事も気になっていたのですが、宿やお店の方々はしっかり対策をされていて、安心して滞在する事ができました。旅行業界は自粛期間かなりダメージを受けたと聞いていたので、リスクもある中みなさんビジネスを続けていらっしゃるんだなぁと思いました。運用方法や使い勝手など、色々改善すべき点はあるのかと思いますが、また冬に感染が広がりそうな事を考えるとGoToキャンペーンはファインプレーだったのではないかなと思いました。観光業の方々、頑張ってほしいです。

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Mayu Nakamura

Digital product design lead @ustwo. Believes in UCD. Mindfulness padawan. Music, SciFi, Crime fiction addict.